まずは、中村修二さん、天野浩さん、赤崎勇さん、ノーベル賞受賞おめでとうございます。
さて、今回ノーベル賞受賞で話題になっている青色LEDですが、何がすごいのか疑問に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそれについて、つらつらと書いてみたいと思います。
1962年にイリノイ大学のニック・ホロニアック氏が赤色LEDを開発しました。その後緑色LEDが開発され、あとは青色LEDができれば光の3原色全て揃い、光の3原色であらゆる色が作れるようになるという状況でした。
その為、青色LEDは多くの研究者が開発を試みていましたが、1973年に赤崎勇さんも開発に着手しました。1981年からは、天野浩さんと取組を開始し、1989年に青色LEDを開発しました。
1988年に中村修二さんも青色LEDの開発を開始。1993年に世界初の量産・製品化を果たしました。
中村修二さんの研究は、多くの研究者が行っていた「明るいが寿命が短い青色LEDの寿命を延ばす」研究とは異なり「暗いが寿命が長い青色LEDを明るくする」というものでした。
この製品化により、世界中で青色LEDの開発が劇的に加速し、今ではいたるところで使われるほど安価になりました。
白色のLEDに色付きのフィルムを貼ったらいいのでは?という風に考える方も多いのですが、基本的に半導体は赤系にしか光らずそもそも白色LED自体がありません。この、青色LEDの開発によって白色LEDができたのです。
3色のLEDが出揃い量産化され安価になったことで、様々な分野での利用・応用が活発になりました。
植物工場での利用もその1つと言えるでしょう。LEDの利用によりエネルギーコストを抑えることが出来るようになったことは、産業としての推進力になったのです。
LEDの植物に対する効果も研究されています。
例えば、
赤色LED:長日植物の花成や発芽の促進、短日植物の開花を抑制
青色LED:葉や茎の成長の促進、病気耐性の強化
などの効果があると言われています。
他の色にも効果があると言われ、研究が進んでいます。
グリーンルーツでも植物用LEDを取り扱っていますので、お気軽にお問合せ下さい。
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